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床暖房をつける費用の目安は?メリット・デメリットから代替え手段まで解説

床暖房をつける費用の目安は?メリット・デメリットから代替え手段まで解説

床暖房に憧れているものの、費用が高額と聞いて迷っている方は多いのではないでしょうか。床暖房の種類によって費用が異なるうえに、ランニングコストやメンテナンスコストにも考慮が必要です。本記事では、床暖房の設置にかかる費用の目安や、床暖房のメリット・デメリット、費用を抑える方法、代替え手段などについて詳しく解説します。

耐震性が高く、省エネにも繋がり、長期的に快適に居住できる長期優良住宅。
今回は、長期優良住宅の認定基準や、手順、メリットなどをご紹介します。

目次
床暖房をつける費用の目安
床暖房をつけるメリット
床暖房をつけるデメリット
床暖房の費用を節約する方法
断熱性・機密性が高い家を建てるのも方法の1つ
まとめ

床暖房をつける費用の目安

床暖房には、電気ヒーター式と温水循環式があります。それぞれの導入コストやランニングコスト、メンテナンスコスト、特徴などについて詳しく見ていきましょう。

電気ヒーター式

電気ヒーター式床暖房は、電熱線や炭素繊維などが内蔵された電気発熱パネルを床に敷き、電気を熱エネルギーに変換して床を暖めるシステムです。熱源機が不要で、床下に電熱パネルを敷くだけで済むため、工事が比較的簡単です。

電気ヒーター式床暖房は耐久性に優れており、長期間にわたって安定した暖房性能を維持できます。
総合的に見ると、電気ヒーター式床暖房はコストパフォーマンスが高い床暖房システムと言えるでしょう。

温水循環式

温水循環式床暖房は、床下に配水管を設置し、ボイラーで温めたお湯を循環させることで床を暖める暖房システムです。床の表面温度が安定するため、部屋全体を均一に暖めることができます。また、温水循環式床暖房は表面温度が高くなり過ぎず、低温やけどの心配がほとんどありません。

一方、工事に手間がかかるため、初期費用が比較的高くなる場合があります。

床暖房をつけるメリット

床暖房の費用を踏まえて導入すべきかどうかを考える際は、床暖房のメリット・デメリットも理解しておく必要があります。まずはメリットから詳しく見ていきましょう。

足下が温まる

床暖房は床から放射熱を発生させるため、床全体が暖かくなります。部屋全体を均一に暖めるほか、冷たい床からの冷気の上昇も防ぐため、足元はもちろん全身に暖かさを感じることができます。

暖房コストが下がる

床暖房は低い温度でも床面積全体を均一に暖めるため、一般的な暖房システムと比較してエネルギー効率が高くなります。また、床暖房は室内の上部を暖める必要がないため、熱気が天井に到達するまでに生じる熱損失について気にする必要がありません。エアコンは冷たい空気が下に溜まるため、設定温度を上げざるを得ないことがあります。床暖房はエアコンと比べてエネルギー消費量が少ないため、暖房コストを抑えることができます。

省スペース

床暖房は床下に設置するため、壁や天井に設置スペースを確保する必要がありません。これにより、室内のレイアウトや家具配置の制約が少なくなり、空間を有効活用できるようになります。

火事の心配がない

石油ストーブやガスヒーターなど火を使用する暖房器具は、特に小さな子供がいる家庭では火災や火傷のリスクが懸念されます。床暖房は電気を使用しており火を使わないため、石油ストーブやガスヒーターなどと比べて住宅火災の危険性が大幅に低くなります。

床暖房システムは床下に設置して、床面には断熱材や床材を使用します。そのため、床面にそのものが高温になりすぎないことで、やけどの心配がありません。

部屋の空気が乾燥しない

エアコンは空気中の水分を奪うため、どうしても部屋が乾燥しやすくなります。一方、床暖房では床から上昇する暖かさによって部屋全体を均一に暖めるため、部屋が乾燥しにくくなります。また、エアコンは風が肌に当たることで肌が乾燥する場合もあります。床暖房は風が発生しないため、このような心配はありません。

掃除しやすい

床暖房を設置する場合は、基本的にカーペットを敷きません。カーペットを敷くとゴミやほこりが溜まるため、こまめな掃除が必要です。だからといってカーペットを敷かないと、床から冷気が上がってきて身体が冷えてしまうでしょう。

床暖房を設置すればカーペットを敷く必要がないため、結果的に掃除がしやすくなります。

床暖房をつけるデメリット

床暖房をつけることにはデメリットもあります。次のデメリットを理解したうえで、床暖房の導入を検討しましょう。

初期費用が高い

床暖房の設置には一定の初期費用がかかります。特に新築時に床暖房を設置する場合、床下に配管や電熱線を敷くための工事が必要となり、費用がかさむことがあります。また、既存の住宅に後から床暖房を追加する場合も、床の改修や配管の設置などに費用がかかります。

エアコンや電気ファンヒーターなどと比べて導入に費用がかかるため、気軽に選択できる方法とは言えないでしょう。

施工に時間がかかる

床暖房の設置には工事が必要なため、時間と手間がかかります。特に新築の場合、建築工程に床暖房の設置のスケジュールを組み込む必要があるため、工期の延長や計画の調整が必要になることもあります。また、既存の住宅に後から床暖房を追加する場合も、床の撤去や新たな床材の敷き直しなどが必要となることで時間がかかります。

すぐに部屋を暖めることはできない

床暖房を起動してから部屋全体が暖まるまでには、1時間程度の時間がかかると言われています。床暖房は床からの放熱によって部屋を暖めるため、床自体が暖かくなり、その熱が室内に徐々に伝わっていくため時間がかかります。すぐに部屋を暖めたい方や短時間しか部屋にいない場合には、適していません。

床暖房の種類によってはメンテナンスが必要

温水循環式床暖房は、寒い時期にも凍らない不凍液を使用しています。この不凍液は定期的に交換する必要があります。一般的には3〜5年ごとの交換が推奨されており、交換費用がかかります。

また、温水循環式床暖房では熱源機も使用します。熱源機の耐用年数は約10年で、交換が必要な場合には作業費用がかかることがあります。

電気ヒーター式床暖房の場合、耐用年数が約30年と長いうえにメンテナンスが必要な箇所が少ないため、ランニングコストを抑えることができます。

光熱費が高い

床暖房の光熱費は、エアコンやガスファンヒーターなどと比べて高くなる傾向があります。特に電気ヒーター式床暖房は電力消費が大きく、光熱費が高くなりやすいため注意が必要です。

一方、温水循環式床暖房はランニングコストを抑えられるものの、エアコンと比べると光熱費が高くなります。ただし、部屋を効率的に暖めることができるため、結果的にはエアコンよりも光熱費が低くなる可能性があります。

床暖房の費用を節約する方法

タイマー機能を使用して、必要な時間帯にのみ床暖房を運転するように設定することで、無駄な運転時間を減らすことができます。例えば、寝室の床暖房は就寝前の一定時間だけ運転し、昼間は運転しないようにするなど、使用状況に応じて適切に設定しましょう。

留守中や寝ている間など、使用しない時間帯は温度を下げるなど、こまめに設定を変更することが大切です。

断熱性・機密性が高い家を建てるのも方法の1つ

断熱性・気密性が高い家を建てることで、床暖房の光熱費を抑えられます。また、断熱性・気密性に優れていれば、床暖房は不要との声もあります。

家の断熱性・機密性を高める方法は次のとおりです。

断熱性の高い建材を使用する

グラスウールやウレタンフォームなど、断熱性の高い材料を壁に使用することで、外気の影響を受けにくく、暖めた空気が外に逃げにくくなります。外壁の断熱には、発泡プラスチック系断熱材などが適しています。これらの材料は薄くて軽く、防湿性にも優れています。

隙間をなくして気密性を高める

断熱性のある建材を使用しても、施工時に隙間ができるとそこから空気が出入りしてしまいます。隙間をなくすためには、徹底した密封加工が必要です。

特に玄関ドアや窓などの開口部は気密性が低くなりがちなため、適切な断熱テープやシーリング材を使って隙間を埋め、気密性を確保しましょう。

基礎部分や断熱材の端部など、他の箇所にも隙間ができないように注意が必要です。

窓の断熱対策を行う

窓は外気の影響を受けやすいため、断熱性を向上させることが重要です。熱伝導率を抑えるために、樹脂サッシや断熱性の高い複層ガラスを使用しましょう。遮熱効果を高めるために、Low-Eガラス(低放射ガラス)や遮熱フィルムなどを使うのも効果的です。

断熱性が高い家づくりについては専門家に相談しながらプランを決めることが大切です。断熱性・気密性が高い家づくりにこだわっている業者に相談するとよいでしょう。

まとめ

床暖房は、エアコンと比べて導入コストが高いものの、部屋の空気を効率的に暖めることができたり底冷えを防げたりと、さまざまなメリットがあります。また、床暖房を導入しつつ、断熱性・気密性に優れた家を建てることで、さらに効率的に暖房機能を高められるでしょう。

広島県に本社を構える日興ホームは、断熱性・気密性に優れた家づくりに力を入れております。お客様に最適と考えられるプランをご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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