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2025年の注文住宅トレンドは「スペパ・コスパ」!──これからの家づくり完全ガイド

2025年の注文住宅トレンドは「スペパ・コスパ」!──これからの家づくり完全ガイド

2025年の家づくりキーワードは「スペパ(Space Performance=空間対効果)」「コスパ(Cost Performance=費用対効果)」。限られた面積と予算の中で、いかに“居心地”と“価値”を最大化するかが設計・設備選びの中心になっています。
SUUMO

 

1. 「スペパ」「コスパ」って何?今なぜ注目されるのか

スペパ(Space Performance):空間あたりの満足度を測る考え方。狭くても居心地が良ければスペパが高い、という評価軸です。設計→家具→導線まで一貫して最適化する思考。
クロス・マーケティング

コスパ(Cost Performance):支払った費用に対する満足度。設備の初期費用だけでなく、ランニング(光熱費・メンテ)も含めた長期的な視点で判断します。
四国銀行

この二つをセットで考えることで、同じ予算で“長く心地よく暮らせる家”をつくる流れが2025年に本格化しています。
SUUMO

 

2. 2025 注目トレンド(要点と実践ポイント)

① 埋め込み型換気扇(見た目スッキリ・掃除も楽)
天井や壁にすっきり収まる埋め込み式の換気扇が注目。デザインの邪魔にならない、音が静か、掃除やメンテナンスがしやすい機種増加がポイント。空間を無駄なく使いたい「スペパ」志向にぴったり。
SUUMO
実践TIP:メンテ性(フィルター交換・清掃のしやすさ)と静音スペックを比較。設置場所の風の流れ(給気/排気のバランス)も設計段階で確認する。

② 自動洗浄風呂(掃除ストレス削減でタイパ向上)
浴槽や排水口の自動洗浄機能が進化。掃除の手間を減らすことで「タイパ(時間対効果)」も上がり、結果的にコスパ向上に繋がります。高齢化対応や共働き家族に人気。
SUUMO
実践TIP:自動洗浄のランニングコスト(水・洗剤・電力)とメンテ周期をメーカーに確認。機械部品の交換コストも考慮して選ぶ。

③ 壁面太陽光パネル(BIPV)──設計と発電を両立
屋根だけでなく“壁”に組み込む太陽光(建材一体型=BIPV)が注目。デザインと発電を両立させ、外観を損ねずに再エネ導入が可能。助成制度や技術進化で採用ハードルが下がってきています。
Lucintel
実践TIP:南面以外の壁でも発電効果が期待できる製品が増えているが、設置面の方位・日陰・メンテ性を含めた発電シミュレーションを必ず行う。

④ ジェネリック建材(コストを抑えつつ性能を確保)
「ジェネリック建材」と呼ばれる、標準化・汎用化でコストを下げた建材や設備が普及。見た目や機能を維持しつつ価格を抑えられるため、コスト配分で“性能に投資する”選択がしやすくなります。
SUUMO
実践TIP:重要な箇所(耐震・断熱・水回り)はブランド・性能を優先し、見た目や二次的設備はジェネリックで調整する“メリハリ設計”が有効。

⑤ マルチユース空間・可変間取り(スペパを高める設計)
ワークスペース/キッズスペース/趣味スペースなど、時間帯や家族構成で役割が変わる“可変性”のある間取りがトレンド。可動収納や間仕切りで、一室の価値を何倍にもする発想です。

⑥ サステナブル&ロングライフ(素材とメンテ設計でコスパ向上)
再生素材、低VOC建材、長寿命の設備を初期に導入しておけば、長期的なランニングコストとリフォーム頻度を下げられるためトータルでのコスパが良くなります。

 

 

3. 設計段階で押さえる“スペパ×コスパ”チェックリスト(発注前に確認)

✅:一日の生活導線を設計図で追ってみる(家事動線・通勤/通学導線が最短か)。
✅:可変スペースは何㎡あれば複数用途に耐えられるか(将来の家具配置も想定)。
✅:主要設備のライフサイクルコスト(初期費用+10〜20年のランニング)を比較。
✅:断熱・気密性能はグレード表記(Ua値・C値)で比較し、光熱費試算を出す。
✅:外構・屋根・壁面ソーラーの導入可否と補助金を調べる。
IEA-PVPS

 

 

4. 失敗しないための“質問リスト”(工務店・設計者に聞く)

Q:このプランで「スペパ」を最大化するために、どの箇所で面積効率を取っていますか?具体的に教えてください。
Q:採用予定の設備の交換予想時期と費用はどのくらいですか?(10年、20年スパン)
Q:壁面太陽光(BIPV)を導入すると、外壁やメンテナンスの前提はどう変わりますか?発電シミュレーションを見せてください。
Lucintel

 

 

5. 具体的なコスト配分アイディア(例)

①優先投資:断熱・窓(光熱費を抑える)、耐震(安全性は不可欠)、キッチン設備(使用頻度が高い)
②節約ポイント:内装の一部、汎用建材(ジェネリック)、照明は後からのグレードアップを想定して抑える。
SUUMO

 

 

6. まとめ:これから家を建てる人へのメッセージ

2025年の注文住宅は「大きさ」や「ブランド」だけでは測れません。限られた空間と予算をどう“性能と体験”に変えるか――それが「スペパ×コスパ」時代の本質です。設計段階で生活の細部を想像し、設備と素材の“生涯コスト”を見える化することで、後悔の少ない家づくりができます。まずは上のチェックリストと質問リストを手元に、複数の工務店・設計者と具体的な数字で話してみてください。
SUUMO
クロス・マーケティング

 

参考(主要ソース)

SUUMOジャーナル「2025年の注文住宅トレンドは『スペパ・コスパ』!」(編集長インタビュー)。
SUUMO

解説記事「スペパとは?」(Cross-M / 四国銀行などの用語解説)。
クロス・マーケティング

BIPV・太陽光トレンド(業界レポート/IEA-PVPS等)。
Lucintel

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