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東広島某所 厩舎(きゅうしゃ)の見学

東広島某所 厩舎(きゅうしゃ)の見学

先日、東広島某所にあるサラブレットやポニーの厩舎を見学させていただきました。
今回は“癒し”目的ではなく、厩舎設計の参考という明確なテーマを持っての訪問。とはいえ、現地に到着した瞬間、その目的は半分ほど吹き飛びました。――サラブレットがとにかく可愛い。最高!

 

 

 

 

設計の要となる「馬房」のサイズ感

まず注目したのは馬房(ばぼう)のサイズ。
サラブレットが立ち、向きを変え、横になってもストレスを感じない十分な広さが確保されていました。数値だけで知る寸法と、実際に馬が中で動く様子を見るのとでは、理解度がまったく違います。

「この余白が安心につながるんだな」と、体感として納得できる空間でした。

 

 

 

通路幅は“人と馬の関係性”で決まる

厩舎内の通路幅も非常に参考になりました。
人が馬を引いて歩く際の距離感、すれ違い時の余裕、作業動線としての合理性。どれも“広すぎず、狭すぎず”。

建築的には「無駄」に見える余白も、安全性と作業効率を両立するための必然であることを再認識しました。

 

 

 

扉の代わりに使われる「単管バー」

個人的に特に興味深かったのが、馬房の扉の代わりに使われていた単管バー。馬は、単管1本あれば、決して外に出ないそうです。
高さ設定が絶妙で、馬の安全性を確保しつつ、視線や風、音を遮りすぎない構成になっています。バーの高さは、馬のサイズに合わせて適切に設定されていました。

完全に閉じないことで、馬が落ち着くという点も非常に印象的でした。
“閉じない建築”の考え方は、人の住まいにも通じる部分があります。

 

 

 

洗馬場・おが屑置場など、裏方の設計が光る

馬の洗馬場は、冬場はお湯が基本。水はねや排水の処理、滑りにくさへの配慮など、実務的な工夫が随所に見られました。
また、おが屑置場の配置や動線も無駄がなく、日々の作業がいかに積み重ねられてきたかが伝わってきます。

良い建築は、目立たない場所ほど丁寧に作られている。
そんなことを改めて感じさせられました。

 

 

そして、サラブレットは最高に可愛い

設計の勉強、動線の確認、寸法の把握……
色々と見学させていただきましたが、最後に残った感想はこれです。

サラブレット、可愛すぎる。
つぶらな瞳、しなやかな体、近づくとそっと寄ってくる仕草。
理屈抜きで癒され、心を持っていかれました。

 

 

おわりに

今回の見学は、厩舎設計のリアルを知る非常に貴重な機会でした。
図面や資料だけでは分からない「空気感」「距離感」「安心感」を、五感で学ぶことができました。
そして何より、
良い空間は、そこにいる“生き物”が教えてくれる。
そんな当たり前で大切なことを、サラブレットたちから教えてもらった一日でした。

見学させていただき、本当にありがとうございました。

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