Staff Blog

スタッフブログ

15

広島版GX志向型パッシブデザイン住宅のススメ

広島版GX志向型パッシブデザイン住宅のススメ
― 広島の気候を活かしたこれからの住まいづくり ―

GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅とは、「省エネ」だけでなく、自然エネルギーを活かしながら心地よく暮らす住まいの考え方です。
設備に頼りすぎず、建築そのもので快適性を高めるパッシブデザインが重要な鍵となります。


出典:パッシブデザイン住宅の施工事例より

 

 

 

GX志向型住宅の設計構成イメージ
設計要素 内容 目的
建築デザイン 断熱・気密/日射制御/通風/昼光利用
※パッシブ技術
エネルギー削減の基盤
暮らし方設計 窓開閉/着衣調整/居場所選択
※パッシブ技術
心地よさの最適化
設備設計 高効率空調/換気/給湯
※アクティブ技術
消費エネルギー削減
創エネ 太陽光発電等
※アクティブ技術
エネルギー自給

Point「建築 → 暮らし → 設備 → 創エネ」の順で考えることが重要です。

 

図:GX志向型パッシブデザイン住宅のイメージ図

 

 

 

広島の気候特性と設計ポイント
気候特性 住宅設計リスク パッシブ設計対策
夏:高温多湿 蒸し暑さ・冷房負荷増大 深い庇・外付け遮蔽・通風計画
冬:比較的温暖だが内陸部は底冷え 窓際の冷え・放射冷却 高断熱窓・床断熱強化
年間日射量が多い 夏のオーバーヒート 方位別の日射制御
瀬戸内の穏やかな風 風を活かせない間取り 風の入口出口設計

Point 建築地の環境調査が重要(日射条件・通風条件・周辺建物等)


図:広島市の年間気温と風配図(気象庁データ)

 

 

 

配置・平面計画(広島版)

1)日射取得と遮蔽の両立

建物方位 設計提案 効果
南面 大開口+庇 冬の暖房負荷削減
西面 窓最小+遮蔽(広葉樹やルーバー等) 西日熱対策
東面 適度な開口 朝日取得
北面 高断熱窓中心 熱損失抑制

Point 広島は冬の日射取得が有効な温暖地です。
南面からの日射を積極的に取り込みつつ、夏は庇や外付けブラインドで遮る「可変設計」が重要です。

 

図:夏場のパッシブデザイン設計手法

 

 

図:冬場のパッシブデザイン設計手法

 

 

 

2)通風デザイン

設計手法 具体策 ポイント
風の入口 南東・南西窓 季節風を取得
風の出口 北・高窓 上昇気流活用
室内経路 引戸・吹抜 風の通り道確保

Point 瀬戸内海沿岸は比較的穏やかな海風があります。
窓を「対角配置」「上下配置」「窓形状を工夫」にすることで、エアコン依存を減らせます。

 

 

 

断熱・外皮性能(GX基準視点)
性能項目 推奨水準(広島) 目的
断熱等級 等級6以上推奨 冷暖房費削減
UA値 0.46以下目安 外皮性能向上
窓性能 トリプル or 高性能Low-E 放射冷却防止・熱損失防止
気密 C値1.0以下(理想は0.5以下) 計画換気安定

Point 温暖地でも断熱は重要です。
特に窓際の体感温度低下は大きく、放射温度を高める設計が快適性を左右します。

 

 

外構と一体で考えるパッシブ設計
外構要素 効果 設計ポイント
落葉樹 夏遮蔽・冬日射 南庭配置・西日対策にも有効
ウッドデッキ 中間領域 体感温度緩和
すだれ・シェード 可変遮蔽 西日対策
土間・タイル 蓄熱・放熱 温熱調整

 

 

GX志向型住宅のエネルギー像
ステップ 内容
①省エネ 断熱・日射制御
②高効率設備 空調・給湯(エネルギー消費が一番多い)
③創エネ 太陽光発電(発電中は貯湯・余剰電力は蓄電)
④リアルZEH 家電含め収支ゼロ

Point 家庭のエネルギー消費は給湯・暖冷房の割合が大きいため、外皮性能向上の効果は絶大です。

 

 

 

これから建築される方へのご提案

広島でGX志向型住宅を成功させる鍵は、「設備より先に設計」です。

夏は強い日差しを遮り、風を通す。
冬はやわらかな日射を取り込み、熱を逃がさない。

そのためには――
✅ 南面の窓は大きく、庇は深く
✅ 西日は徹底遮蔽
✅ 風の通り道を間取りで設計
✅ 窓・床の断熱性能を最優先
こうした積み重ねにより、エアコンに頼りすぎない心地よい温熱環境が実現します。

GX志向型パッシブデザイン住宅とは、単なる省エネ住宅ではなく、「自然と共生しながら快適に暮らす住まい」。

広島の恵まれた日射と風を活かし、日興ホームで、次世代基準の住まいづくりをぜひご検討ください。

Blog Category

カテゴリー