スタッフブログ
広島支社 建設BLOG NO.60
2025年8月5日
本日より、植栽工事が始まりました。
植栽工事は、建物の魅力を一段と引き立てる、非常に重要な工事です。外構工事の中でも、ある意味で最も大切な工程かもしれません。
今回の植栽工事では、「グラスガーデン」を採用しました。
グラスガーデンとは?
グラスガーデンとは、「草原のような庭」のことです。
人工的に整備された庭とは異なり、「自然の草花」が主役となる空間です。風にそよぎ、季節とともに表情を変え、生き物たちを招く――そんな、自然との共生を感じられる庭です。
「雑草という草はない」という言葉があります。
名前のない草花にも、それぞれに役割があり、命があります。
グラスガーデンは、そうした草花を受け入れる、寛容な庭なのです。
KItoNOKOの前面道路にある緑地帯も、グラスガーデンの一部としてデザインしています。建物単体ではなく、周囲の環境との調和も大切に計画を立てました。
グラスガーデンで目指すもの
自然と調和する美しさ
人工物にはない、四季折々の変化や、草花の生命力を感じられる庭です。
頻繁な植え替えが必要な庭とは違い、グラスガーデンは自然の流れに身を任せます。草花の循環を大切にすることで、無理なく美しい景観を保てます。
近隣の在来種の種が飛んできて芽吹いても、そのまま受け入れる。そんな、おおらかで、誰もが立ち寄れるような景色を目指しています。
水やりには自動散水システムを導入しており、日々の手間も最小限です。
秋には黄金色に色づく草花があり、冬には枯れた姿もまた味わい深いものになります。
一年を通して緑を保つ庭ではなく、春に芽吹き、夏に成長し、秋に色づき、冬に静かに休む――そんな、季節ごとの表情が楽しめる庭です。
※春の準備として、冬に刈り込みを行うこともあります。
生き物が集まる庭
チョウや小鳥たちなど、自然の草花がもたらす豊かな生態系。
整然と美しく整えられた庭園も素晴らしいですが、グラスガーデンには「不完全だからこその魅力」があります。
花の咲く時期も、高さも、形もばらばら。でも、それが自然の姿です。その中にこそ、本当の豊かさが宿っていると私たちは考えます。
「自然」という選択肢を
あなたの庭にも、「自然」という選択肢を取り入れてみませんか?
グラスガーデンは、ただの庭ではありません。自然と共に暮らし、草花と心を通わせる場所です。
「雑草という草はない」
その想いを大切にしながら、あなたらしい庭づくりをご提案します。
KItoNOKOという“箱”が生まれた今、ここからが本当のスタートです。
この場所をどう育てていくか、どんな場所にしていきたいか――
私たちは、建物とともに庭も育ち、豊かな空間へと成長していくことを願っています。