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広島支社 建設BLOG NO.37

2025年5月19日
あと数日で外壁工事が完成します。現在は、玄関庇や張り残していた壁面の工事を進めているところです。このほか、屋外フードの取り付け、看板設置工事、竪樋の取り付け工事など、まだいくつかの作業が残っています。
建物はノコギリ形状をしているため、見る方向によって外観の印象がまったく異なります。
たとえば、同じ北側の外壁でも、上の写真は西側から見た様子です。そして、次の写真は東側から見た外壁の様子です。

ご覧の通り、雰囲気が大きく異なって見えると思います。
室内からの見え方も同様で、見る方向によってまったく異なる印象になります。とても考え抜かれたデザインだと感心します。

一方、大工工事もいよいよ大詰めを迎えています。残る作業は、チャイルドスペースのR壁や格子の取り付け工事などです。
R壁にはエフジーボードを使用しています。エフジーボードとは、石膏と補強繊維を主原料とした不燃ボードで、曲面への施工が可能です。石膏系でありながら柔軟性に優れ、内装デザインの幅を広げてくれます。また、靱性や遮音性にも優れ、国土交通大臣認定の不燃材料です。布に水を含ませてボードに塗布することで、より柔らかくなり、加工も容易になります。
吹き抜け部分では、鉄骨見切り(黒く見える部分)の取り付けが完了しました。これにより鉄骨階段と一体化し、空間全体が引き締まった印象になっています。

格子は欄間部分から順に取り付けを進めています。前回のブログでもお伝えしましたが、格子一本一本は比較的安価な材料であるにもかかわらず、すべて張り終えたときには、空間に圧倒的な高級感と上品さが生まれ、思わず目を奪われる美しさが感じられます。
大工工事は、今日を含めて残り6日間となりました。こうした工事がスピード感をもって進む時期こそ、細心の注意を払って監理することが重要だと感じています。