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冬季オリンピックと日本の国歌

「君が代」に込められた思い

2026年冬季オリンピックで、日本人選手が表彰台に立ち、国旗が掲げられ、そして日本の国歌「君が代」が流れる――。
その瞬間、胸が熱くなった方も多いのではないでしょうか。

世界の舞台で流れる「君が代」を耳にしながら、
私はふと、「この歌にはどんな想いが込められているのだろう」と思い調べてみました。

日本の国歌「君が代」の意味や背景、そしてその原点となった和歌について、分かりやすくご紹介します。


写真:西村尚己/アフロスポーツ

 

 

 

日本の国歌「君が代」とは

「君が代」は、日本の国歌です。
法律として正式に国歌と定められたのは1999年(平成11年)ですが、その歴史ははるか昔にさかのぼります。
とても短い歌ですが、実は世界最古の国歌ともいわれています。

「君が代」の歌詞と意味

君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
巌となりて
苔のむすまで

現代語訳すると、次のような意味になります。

あなたの治める世が、千年も八千年も、
小さな石がやがて大きな岩となり、
そこに苔が生えるほど、
末永く続きますように。

ここでの「君」は、もともとは**“あなた”**という広い意味を持つ言葉でした。
必ずしも天皇だけを指すものではなく、「大切な人」や「敬う存在」という意味合いで使われていました。

つまり、「君が代」は、大切な人の世が、永く平和に続きますようにという、祝福の歌なのです。

 

 

元になった和歌 ― 『古今和歌集』

「君が代」の原典は、平安時代の和歌集である古今和歌集 に収められた一首です。
成立はおよそ10世紀初頭(905年編纂)。詠み人知らずの歌。

原歌は、次のような形でした。

我が君は
千代に八千代に
さざれ石の
巌となりて
苔のむすまで

ここでの「我が君」は、
当時の宴(うたげ)などで、主君や目上の人の長寿や繁栄を願って詠まれた祝賀の歌でした。

つまり、「君が代」はもともと――

✅ 誰かの幸せを願う歌

✅ 長寿と繁栄を祈る歌
✅ 穏やかな時代の継続を願う歌

だったのです。

 

 

 

「さざれ石」に込められた意味

歌詞に登場する「さざれ石」は、小さな石のこと。
それが長い年月を経て、一つの大きな岩(巌)になるという表現は、

✅ “時間の積み重ね”
✅ “変わらない絆”
✅ “永続する平和”

を象徴しています。

 

 

 

オリンピックと「君が代」

オリンピックで「君が代」が流れる瞬間は、単に勝利を称えるだけでなく、

✅ 選手のこれまでの努力
✅ 支えてきた家族の時間
✅ 日本という国の積み重ね

すべてを祝福しているように感じます。
それは、勝利の歌というよりも、“永く続いてきた歩みへの敬意”の歌なのかもしれません。

 

 

住宅設計士として思うこと

私の仕事もまた、「長く続く時間」をつくる仕事です。

住宅は、完成した瞬間がゴールではありません。
✅ 子どもが成長する時間
✅ 家族が集う食卓
✅ 孫の代まで受け継がれる想い

それらが、千代に八千代に続いていくことを願って、一棟一棟、家づくりをしています。
「君が代」が願った“永続”の想いは、住まいづくりの本質にもどこか通じているように感じます。

 

 

まとめ

日本の国歌「君が代」は、

✅ 平安時代の祝賀の和歌がルーツ
✅ 大切な人の繁栄と長寿を願う歌
✅ 時間の積み重ねと永続を象徴する歌

オリンピックで耳にするたびに、単なる国歌としてではなく、「永く続く幸せへの祈り」として、味わってみてはいかがでしょうか。
世界の舞台で流れるその旋律は、私たち一人ひとりの暮らしにも、静かに重なっているのかもしれません。

 

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