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マリホ跡地にできる「ひろしまモビリティワールド」
ひろしまモビリティワールド──マリホ跡地に生まれる“走って・観て・泊まれる”モビリティ複合エンタメ空間
広島・マリーナホップ(通称:マリホ)の閉館後、跡地(広島市西区観音新町)に計画されている大型プロジェクト「ひろしまモビリティワールド」。モビリティ(移動手段)をテーマにした体験型の複合施設で、サーキットや試乗体験、ホテルや温浴施設、飲食・物販、イベントスペースまでを備え、地域の新たなランドマークを目指します。以下、公表資料や報道をもとに、計画の骨子から施設構成、スケジュール、周辺アクセス、期待される効果と懸念点まで、できるだけ丁寧にまとめました。
ひろしまモビリティワールド
TBS NEWS DIG
1.プロジェクトの概要(敷地・契約・ビジョン)
所在地/敷地面積:旧「広島マリーナホップ」跡地(広島市西区観音新町)。対象地は約11ヘクタール。
ひろしまモビリティワールド
契約・期間:広島県と運営事業者(株式会社ひろしまモビリティワールド)間で事業用定期借地権設定契約が締結され、契約期間は2025年4月14日から31年間。
ひろしまモビリティワールド
広島県公式サイト
目標・ビジョン:「モビリティ・エンターテインメントの聖地」を掲げ、モビリティ体験を通して来訪者の“つながり”や“可能性”を広げることが狙い。地域経済の活性化も重要な目的です。
2.予定されている施設・主なコンテンツ(公表イメージ)
公式のティザー情報や県の公開資料に基づくと、施設は大きく複数のゾーンに分かれ、下記のようなコンテンツを想定しています。
サーキット/ドライビング体験エリア(フォーミュラタイプの運転体験、EVカート/カートコース、テストフィールド的利用など)── モータースポーツや公道では味わえないスピード体験やドライビング教室。
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広島県公式サイト
Drive Avenue(バイカーズ&モビリティエリア)等── バイク/自動車関連のショールーム、用品ショップ、屋外展示や交流スペース。
広島県公式サイト
ホテル(高付加価値型)・宿泊施設── モビリティを楽しむ来訪者向けの宿泊需要を取り込む計画。
食べタインジャー
温浴・リラクゼーション施設(温浴施設の設置計画が報じられています)。
スーパ銭湯全国検索
レストラン/カフェ/物販/イベントホール── フェスや展示、ナイトイベントも想定した多目的スペース。
ひろしまモビリティワールド
公式ティザーや報道では、来場者ターゲットを大きく設定しており、年間200万人を目標の一つに掲げる報道もあります(報道ベースの数値)。
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3.スケジュール案(県資料による公表スケジュール)
広島県の公表資料にあるスケジュール案(計画段階)では、概ね次の流れが示されています。
2025年4月:定期借地契約締結(実施済)。
広島県公式サイト
2025年6月〜:建設工事の実施設計着手。
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2025年8月〜:基盤整備工事着手(資料によっては一部作業がこの時期から)。
広島県公式サイト
2025年10月〜:本格的な建設工事着手予定(資料に明記)。
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2027年春頃:開業を目指す(公的資料・報道ともに「令和9年春=2027年春頃」を目標にしている)。
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※上記は公表された計画に基づく目安です。詳細設計や許認可、資金調達、気象や建設上の事情により変更される可能性があります。
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4.運営主体・背景(どんな会社が動いているか)
運営の中心には、自動車用品事業などに関わる企業グループ(TOM’S 等)が関与し、プロジェクト推進のための新会社が設立されています。プロジェクト採択以降、事業化に向けた体制づくりを進めている段階です。
5.アクセス・来訪のしやすさ(現状と想定)
旧マリーナホップのアクセス情報から類推すると、公共交通(広電バス:広島駅から約37分、横川駅から約28〜30分程度)や自動車(国道2号線・広島高速経由)の利用が一般的でした。現地は駐車場整備の余地があり、車での来訪を見込んだインフラ計画もポイントになりそうです。既存のバス路線や道路を活用しつつ、来訪者増に対応する交通対策が今後の議論の焦点になります。
じゃらん
バス比較なび
6.地域経済・観光への期待と懸念
期待される効果
地域の雇用創出(建設期・運営期ともに雇用増)。
広島県公式サイト
観光や周辺商業のにぎわい回復(宿泊や飲食需要の拡大)。
ひろしまモビリティワールド
広島をモビリティ観光の一拠点に育てることで、中長期的なブランド化。
想定される課題
交通渋滞・来訪者の集中:年間200万人規模を目標とする場合、周辺道路やバス輸送、駐車場容量の確保が不可欠。地域の交通量増加に対する対策の実施が求められます。
TBS NEWS DIG
選挙ドットコム
近隣住民への影響:騒音、夜間の人流、イベント開催時の影響などをどう緩和するか。
選挙ドットコム
資金調達・実施設計の確定:計画の魅力は大きいものの、収益構造・運営モデルの堅牢さが長期継続の鍵。県の審査資料でも資金実行性や保証金等に触れられています。
広島県公式サイト
7.地元の視点・注目ポイント(個人的見どころ)
実際に乗れる・走れる体験の具体化:フォーミュラやEVカートなど「体験型」は単なる展示以上の集客力が期待できます。家族連れからモータースポーツファン、インバウンドまで広く訴求できる点が魅力。
TBS NEWS DIG
泊まれる複合施設としての価値:温浴やホテルが入れば“日帰り+1泊”の観光動線が作れ、夜間イベントや地元との連携が進めば滞在消費が伸びます。
スーパ銭湯全国検索
“テストフィールド”としての側面:自治体や企業との連携で自動運転やEV関連の実証実験拠点としても機能する可能性があります(モビリティ×テクノロジーの発信基地に)。
NTT Communications
8.見守るポイント(今後チェックすべき情報)
詳細設計(ゾーニングと建築スケール):どの程度の延床面積・駐車台数が決まるかで来訪キャパシティが変わります。
広島県公式サイト
交通対策(公共交通強化やシャトル等):周辺混雑をどう軽減するか。
選挙ドットコム
正式なテナント発表(ホテル名称、温浴事業者、レストラン等):具体的なブランドが出れば利用イメージが固まります。
ひろしまモビリティワールド
イベント計画・開業時期の最終決定:当初予定の「2027年春」までにどの範囲が先行開業するか。
広島県公式サイト
おわりに(まとめ)
「ひろしまモビリティワールド」は、“見て終わり”ではなく、実際に乗って・体験して・泊まれるという“体験型”を前面に出した野心的なプロジェクトです。地域の観光ポテンシャルを大きく底上げする可能性を秘める一方で、交通や運営面での現実的な課題解決が成功の鍵になります。今後は、公式ティザー/県の公開資料や報道で出るテナント情報、設計の詳細、交通対策をチェックしていくのがおすすめです。最新の公式情報や図面が出次第、また分かりやすくまとめてご提供します。
ひろしまモビリティワールド
広島県公式サイト
TBS NEWS DIG
参考(主な出典)
ひろしまモビリティワールド 公式ティザー(事業概要ページ)。
ひろしまモビリティワールド
広島県:ひろしまモビリティワールドに関する公表資料(定期借地契約・事業概要PDF)。
広島県公式サイト
TBS NEWS DIG(報道:開業時期・来場目標・体験コンテンツなど)。
TBS NEWS DIG
TOM’S(事業会社設立に関する発表)。