Staff Blog

スタッフブログ

10

【検証】AIに短編小説を書かせてみた

ちゃんと小説が書けるのか検証

最近、仕事で様々なAIを使用する場面が増えました。ふと文学的な使い方もできるのかな・・・?
と思い、AIに短編小説を書かせて検証してみました。
まずは、ChatGPTのプロンプト(指令文)として、
✅ タイトル(息を吐くように・・・)
✅ 登場人物の設定(ヒロトとカナ)
✅ ざっくりとしたストーリー(細かい所はすべてAIにお任せ)
✅ 結末の設定
✅ 小説の表紙と挿絵画像の作成(画像は、単線でシンプルな絵を指示)
✅ 短編小説の文字数など

上記の内容を入力して、いざ実行・・・

 

AI短編小説|息を吐くように…

 ヒロトは、息を吐くように嘘をついた。

 それはもう癖だった。
 朝の満員電車で同僚に会えば、「昨日さ、外資の役員と飲んでさ」と言い、営業会議では「この前の案件、俺の一言で決まりましたよ」と笑った。

 本当はどれも、かすりもしない現実だった。

 けれど彼は、嘘をつくたびに胸の奥が少しだけ温かくなるのを感じていた。
 周囲が「すごいな」「さすがヒロト」と目を向ける瞬間だけ、自分が空っぽではないと思えたからだ。

 承認欲求。
 その言葉を、彼は知っていた。
 だが止め方は知らなかった。

 

 

 いつからだろう。

 嘘を重ねるうちに、ヒロトは時々わからなくなった。

 どこまでが作った自分で、どこからが本当なのか。

 武勇伝も、恋愛話も、家族の話さえも、脚色を重ねすぎて、記憶が濁っていく。
 鏡に映る自分の顔が、他人のもののように見える夜もあった。

 ある日、ふとつぶやいた。

「俺って、どんな人間だっけな…」

 その言葉を聞いていたのは、一人だけだった。

 

 

 

 同じ部署のカナ。

 目立たず、騒がず、けれど不思議と周囲をよく見ている女性だった。
 ヒロトがどんな大きな話をしても、彼女だけは大げさに驚かなかった。

 ある日の残業後、カナは言った。

「ヒロトってさ、ほんとは静かな人だよね」

 ヒロトは笑った。

「何それ。俺、うるさいってよく言われるけど」

「ううん。違うよ」

 彼女は資料を閉じ、まっすぐ彼を見た。

「初めて会った日のこと、覚えてる?
 コピー機の故障で私が困っていた時
 紙詰まり直してくれたでしょ」

 ヒロトは答えられなかった。
 そんなこと——覚えていなかった。

「私ね、その時思ったの。
 この人、優しい人だなって」

 

 

 それからカナは、時々ヒロトを外に連れ出した。

 派手な店ではなく、小さな定食屋や、川沿いのベンチ。
 会話も多くなかった。

「今日、嘘つかなかったね」

 ぽつりと彼女が言う日もあった。

「別に…つくタイミングなかっただけ」

「ううん。違うよ。
 我慢したんでしょ」

 見透かされている気がして、ヒロトは苛立った。

「何なの? 俺を更生させたいの?」

 強い口調だった。

 けれどカナは怒らなかった。

「うん。取り戻してほしいの」

「何を」

「ヒロトを」

 

 

 その夜、ヒロトは久しぶりに泣いた。

 理由はわからなかった。
 ただ、胸の奥に溜まっていた何かが崩れた。

 認められたかった。
 本当は、すごくなくていい。
 ただ——誰かに「そのままでいい」と言ってほしかった。

 

 

 数週間後。

 営業成績の発表会議。
 いつもならヒロトは、大げさな成功談を語っていた場面だった。

 だが彼は立ち上がり、少し黙り、言った。

「今回の契約…正直、ほとんど先輩のおかげです。
 俺、一人じゃ何もできませんでした」

 会議室が静まり返った。

 誰も驚き、誰も笑わなかった。
 ただ部長が一言だけ言った。

「そうか。正直でいいな」

 それだけだった。

 けれどヒロトの胸は、不思議なくらい軽かった。
 嘘をついた時の温かさとは違う、静かな温もりだった。

 

 

 帰り道。

 会社の前でカナが待っていた。

「顔、違うね」

「どんな?」

「ちゃんとヒロト」

 ヒロトは照れ笑いを浮かべた。

「俺さ…怖かったんだと思う。
 本当の自分、誰にも好きになってもらえない気がして」

 カナは首を振った。

「私は、最初から好きだったよ」

「え?」

「コピー機の前のヒロト」

 彼女は少しだけ息を吸い、続けた。

「嘘ついてるヒロトも嫌いじゃない。
 でもね、本当のヒロトの方が、ずっと素敵」

 

 

 春の夜風が吹いた。

 ヒロトは、長い時間をかけて作り上げた仮面が、静かに剥がれていくのを感じた。

「俺、これから…変われるかな」

「変わらなくていいよ」

「え?」

「戻るだけ」

 カナは微笑んだ。

 

 

 その瞬間、ヒロトは理解した。

 嘘で埋めていた空白は、誰かの視線ではなく、誰かの愛情でしか満たされなかったのだと。

 彼は小さく息を吸い、そして吐いた。

 もう飾る言葉は選ばなかった。

「カナ。俺——」

 声が震えた。
 けれど逃げなかった。

「君のこと、愛してる」

 

 

 カナは驚かず、ただ頷いた。

 彼女は一歩近づき、ヒロトの胸に額を預けた。

 そして、静かに言った。

「私もだよ」

 少しだけ笑って、続けた。

「これからは、嘘じゃなくて——息を吐くように私を・・・」

 ヒロトは目を閉じた。

 もう、自分を大きく見せる必要はなかった。
 本当の自分のままで、誰かに必要とされている。

 胸の奥が、やさしく満たされていく。

 彼は初めて知った。

 嘘ではなく、真実こそが——
 人を生かす呼吸なのだと。

 ヒロトは、息を吐いた。

 そしてこれからは、
 本当の自分のままで・・・

 
 終わり

 

いかがでしたでしょうか?結構ストーリーがチープな部分はありますが、以外にちゃんとしていて驚きです(笑)。
ChatGPTも日々進化しているんだなと感心しました。
新しい発見があるかもしれません。

結論として、プロンプト(指示文)を仕上げていくことで、ある程度読めるレベルの小説は書きうるのではないか、と思います。
現に、AI小説で文学賞の最終選考に残った方もいらっしゃいますね。

みなさんも興味があれば、是非一度試してみてくださいね(^^)

 

Blog Category

カテゴリー