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「地域でつくる」を構造美のデザイン「KItoNOKO」
「地域でつくる」を構造美のデザイン「KItoNOKO」
― なぜ今、木造非住宅建築なのか ―
近年、**店舗・事務所・倉庫・福利厚生施設などの「非住宅建築」**の分野で、木造が急速に注目を集めています。
かつては「木造=住宅」というイメージが強かった日本ですが、今、その常識が静かに、しかし確実に変わりつつあります。
その背景にあるのは、構造・デザイン・環境・地域経済が一本の線でつながり始めたという時代の変化です。
「KItoNOKO」は、その交点に立ち、“地域でつくる”という考え方そのものを、構造美をデザインとして具現化する試みです。
1. 構造としての木造 - 技術は、すでに次の段階へ
木造非住宅が注目される第一の理由は、構造技術の進化にあります。
・耐震性能を高める構造計画
・大空間を可能にする構造フレーム
・中大規模建築にも対応できる木構造技術
これにより、「木だから無理」ではなく、「木だからできる」建築が現実的な選択肢になりました。
鉄やコンクリートと競うのではなく、木が持つ特性を正しく理解し、活かし切る構造デザイン。
それがKItoNOKOの出発点です。
2. デザインとしての木 - 機能美が企業価値になる
非住宅建築において、建物は企業の顔です。
木造建築は、
・柔らかく、温度を感じる空間
・時間と共に味わいが増す素材感
・働く人、訪れる人に安心感を与える佇まい
といった、数値化しにくいが、確実に伝わる価値を持っています。
無機質になりがちな事務所や倉庫、店舗に、「人が集まる理由」をつくるデザイン。
それは、ブランディングや採用力にも直結する要素です。
3. 環境としての木 - 脱炭素社会への、実装としての建築
木造建築は、単なる“エコなイメージ”ではありません。
・木材は成長過程でCO₂を固定する
・製造時の環境負荷が小さい
・建築そのものがカーボンストックになる
つまり木造建築は、「建てる行為そのものが、環境対策になる」数少ない手段です。
脱炭素・SDGs・ESG経営が叫ばれる今、理念ではなく「実装」として選ばれる建築として、木造非住宅は強い説得力を持ち始めています。
4. 地域でつくる - 国内林業と建築の再接続
日本の森林は、資源として眠っています。
そして一方で、林業は衰退し、山は手入れ不足のままです。
「KItoNOKO」が大切にするのは、地域の木を、地域で使うという循環。
・地域の山から木を伐り
・地域で製材・加工し
・地域の建築として使う
この流れが生まれることで、
・林業が産業として再生し
・雇用が生まれ
・お金が地域内で回る
建築は、単なる建物づくりではなく、地域経済の構造設計でもあるのです。
5. 循環型社会と、時間軸のデザイン
木造建築は「今」だけを考えません。
・使い続けられる
・直しながら育てられる
・最終的には自然に還る
これは、直線型(つくって、壊す)社会から、循環型社会への転換を象徴しています。
建物を「消費物」ではなく、地域と共に歳を重ねる“資産”として捉える。KItoNOKOは、時間軸を含めた構造デザインを目指します。
6. 木の癒し効果 - 科学が証明する、感覚の価値
木には、人の心と身体に作用する力があります。
・視覚的な安心感
・触れた時の温度
・香りによるリラックス効果
これらは感覚論ではなく、ストレス軽減や集中力向上など、科学的にも実証されています。
働く場所、集まる場所だからこそ、人にやさしい素材を選ぶことが、結果として生産性を高める。
それもまた、木造非住宅が選ばれる理由の一つです。
7. 「KItoNOKO」という構造デザイン
KItoNOKOが目指すのは、木造建築という“モノ”をつくることではありません。
・構造として合理的で
・デザインとして魅力的で
・環境に貢献し
・地域の未来を支える
これらを同時に成立させる、「地域でつくる」という構造そのものをデザインすること。
木(KI)と、ノコ(=つくる行為)。
その間に生まれる価値を、丁寧に、誠実に積み重ねていく。
木造非住宅は、これからの「当たり前」になる
木造非住宅建築が注目されているのは、流行だからでも、補助金があるからでもありません。
社会が、次の構造を求めているから。
KItoNOKOは、その答えを「地域でつくる」という、最も本質的な方法で提示します。