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「コンビニ戦略」に学ぶ、住宅価格(広島市)のマーケティング思考

「コンビニ戦略」に学ぶ、住宅価格(広島市)のマーケティング思考

―価格設定の裏にある“暮らしの心理”と“住宅の価値づくり”―

コンビニで水を買うとき、ふと「500mlのペットボトルって、2Lより高くない?」と思ったことはありませんか?
たとえば、500mlが110円前後なのに、2Lは100〜120円。容量あたりの価格で見れば、2Lの方が圧倒的にお得です。
それなのに、なぜ小さい方が高いのでしょうか?

実はこの「価格の不思議」、住宅価格の設定にも通じる深いマーケティング戦略が隠されています。

 

 

コンビニの水は「便利さ」に価値がある

水そのものの原価はほとんど変わりません。
むしろ、容器やラベルの数が増える分、500mlの方がコストは高くなります。
それでも小さいボトルが高い理由は、「すぐ飲める便利さ」「持ち運びやすさ」という“利用シーンの価値”にあります。

住宅に置き換えれば、これに近いのが立地の価値です。
同じ延べ床面積でも、駅近や商業施設が徒歩圏にある住宅は価格が高くなります。
建物そのものの原価ではなく、「暮らしの便利さ」に価値が上乗せされているのです。

 

 

価格の裏には「ターゲット戦略」がある

コンビニが2Lの水を安めに設定している理由の一つは、“ファミリー層の取り込み”です。
わざわざスーパーに出かけなくても、近くのコンビニで「小さな買い物を日常的に行う家庭」をターゲットにしているのです。

住宅業界でも同じように、「誰に向けて売るか」で価格が変わります。
たとえば、
●子育て世帯が多い地域では、間取りの広さや収納力が価格に反映される。
●単身者や共働き夫婦が多い都市部では、コンパクトでも高立地な住宅に価値がつく。

価格とは、単に「原価+利益」ではなく、誰の暮らしを想定して設計されているかによって決まるのです。

 

 

「見た目」や「ブランド力」が価値を生む

コンビニでは、500mlペットボトルを少し高めに設定することで、
●ブランド力を高める
●プレミアム感を演出する
●複数本まとめて買ってもらう
といった心理的な効果を狙っています。

住宅も同様に、デザイン性やブランドの信頼感が価格を左右します。
外観デザイン、モデルハウスの雰囲気、ハウスメーカーのネームバリュー──これらはすべて「見た目」や「安心感」として価格に反映されるのです。

たとえば同じ性能の家でも、「ブランド住宅」と「地元工務店の家」では価格に差が出ます。
それは、“信頼”という無形の価値が価格を押し上げているからです。

 

 

結論:住宅価格も「暮らしの価値」で決まる

500mlの水が高いのは、「便利さ」や「ターゲット戦略」という“価値設計”の結果。
これは住宅にも同じことが言えます。
価格は原価でなく、暮らしの価値で決まる。

たとえば、
●家族が安心して暮らせる地域
●暮らしを快適にする動線設計
●長く住み続けられる構造品質

こうした“目に見えにくい便利さや安心感”こそが、住宅価格の本当の理由です。

 

 

まとめ

コンビニの500mlペットボトルも、マイホームの価格も、「単純なコスト差」では説明できません。
そこにあるのは、暮らしに寄り添ったマーケティングと価値設計です。

つまり、住宅価格を理解するには、ただ坪単価を見るだけでなく、
「この家はどんな暮らしを想定してつくられているのか?」
「誰の“便利さ”や“安心”を支える設計なのか?」
という視点で見てみることが大切なのです。

次に住宅価格を見るときは、ぜひ“コンビニの500mlの水”を思い出してみてください。
価格の奥には、きっと納得できる理由が見えてきます。

 

 

日興ホームの家づくりの特徴

● 地元広島に根ざした確かな施工力
創業以来、広島の気候や土地特性を熟知した家づくりを展開。

木造大型建築のノウハウを住宅にも活かし、耐震性能・断熱性能・デザイン性のバランスを重視しています。

● 設計士とつくる「完全自由設計」
営業担当だけでなく、建築士が打ち合わせに同席し、家族のライフスタイルに合わせた提案を行います。

間取り・素材・外観デザインまで、すべてがオーダーメイド。

● 「KItoNOKO」に見る新たな挑戦
広島市西区商工センターに開設された 日興ホーム広島支社「KItoNOKO」 は、

木造建築の可能性を広げる拠点。
見ごたえ満載の建物やグラスガーデンを備え、自然と建築の融合を体感できる空間です。是非お越しくださいね!

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