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西洋美術館

昨日、ル.コルビジェ氏が設計した上野の国立西洋美術館が世界遺産に登録されたとニュースになっていましたね〜?


特に設計に携わる人間としては嬉しいニュースです?

国立西洋美術館は、第一次大戦で、造船所で財をなした、松方幸次郎氏が4年程の間に、数百億円かけて集めた1万点ものコレクションが元になっているそうです。


戦時中、様々な理由からフランスに美術品が没収されましたが、戦後、フランス政府から、「返還」ではなく「寄贈」される事となり、コレクションを展示する施設をつくること。設計は、フランス人の設計によることなどの条件がついたのだそうです。

そこで白羽の矢がたったのが、スイス人でフランスに帰化していたル・コルビジェ氏?
ただ、コルビジェ氏は、グランドデザインを描く基本設計を行い、実際の設計は、その土地の風土を知る弟子たちに任せるという方法をとっていたのに、それを知らなかった外務省は、設計費の全額を支払ってしまい、弟子の前田國男氏、坂倉準三氏、吉坂隆正氏らが無償で、設計を行ったそうです?
当時は、今のようにメールやFAXもない時代だったので、フランスと日本での打合せは郵便だったそうです…


コルビジェ氏からの返答に一ヶ月以上かかることもあったとか…?
戦後15年しかたっていなかった当時、西洋美術館の完成は人々に復興の希望となったのかな〜と思ったりしています?
是非、一度訪れてみたい美術館です?

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