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家で本を読む ⑪

先日、初めてお米を5kg購入しました。

(一人なのでいつも2kgを買うんですよね~)

お米がたくさんあるとなんだか豊かな気持ちになりますね!

我が家の米びつくんも本来の力を発揮でき、とても喜んでおります。

さて、今日オススメするのはこちらです!

 

タイトル:ユタと不思議な仲間たち

著者:三浦哲郎

 

東京から東北へ転校してきた小学6年生の主人公ユタは、村になじめず子どもたちにからかわれる毎日。

そんなユタが村の古い家で9人の座敷わらしに出会い、自分を変えていくお話です。

 

ユタのふとした行動が、村の人たちからは「東京の人だからこういうことをするんでしょ」などと思われることが多く、

ユタ自身もそのことに対して卑屈な気持ちになることが多くあります。

村人たちは嫌味で言っているわけではないんでしょうが、ユタにはそのことが小さな苦痛になって溜まっているんですね。

状況は違えど、現実の中でもこういったことは多くあり、妙にリアルな描写だと感じました。

 

そんなユタのところに座敷わらし達は時々現れて、色々なことを教え、仲間として何気ない毎日を過ごしていきます。

座敷わらしとの交流を通して、卑屈さを無くし勇気を持っていくユタの姿に注目です。

 

座敷わらし達はいずれも大昔に(天保とか…)亡くなった子供の霊で、

彼らの亡くなった時の話は読んでいると悲しくなるのですが、当時には実際にあった話でしょうから今の時代の豊かさを実感させられます。

読んでいると座敷わらし達が頼もしく、可愛らしくみえてき、

物語の最後はきっと主人公のユタと同じ気持ちを味わえると思います。

 

あまり厚くなく、会話文も結構あるのでとても読みやすい作品です。

老若男女問わず読んで頂きたい小説です。

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