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広島支社 建設BLOG NO.30

2025年4月25日
本日から二日間、1階の左官工事を行っています。今回は水回りの下地調整として、モルタルで嵩上げをしていただきました。
モルタル金鏝(かなごて)押さえによる仕上げは、鏡のようにツルツルで、見事な仕上がりです。
現在の工事現場では、花形の職人といえば大工さんを思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、江戸時代において左官は、単に壁を塗る職人ではなく、工事全体の取りまとめや調整を担う、非常に重要な存在でした。大工さんや他の職人さんたちと密に連携し、全体の進捗を把握して適切な指示を出す、いわば「現場監督」のような役割を果たしていたのです。

こちらの写真は、本日から施工が始まった多目的室のアール壁の作業中の様子を撮影したものです。
まず、床にアール壁の墨出しを行います。通常の建築現場では直線的な施工がほとんどのため、アール壁のような曲線を伴う工事は難易度が高くなります。

ポイントとなるのは、間柱(まばしら)の頭のつなぎ方です。床に墨出しした型材と同じものを用いて、間柱の上部をつなぎ、垂直に立てていきます。
壁の下地となる間柱が立ち上がれば、ひと安心です。下地ができあがったら、次に曲げ加工が可能な壁材「エフジーボード」をビスで固定していきます。
エフジーボードは、石膏に繊維を混ぜることで柔軟性と強度を両立させた、さまざまな内装デザインに対応できる壁下地材です。
完成がとても楽しみです。
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